FOREX TESTER
EA・自動売買

EAのバックテストとフォワードテストはどちらが重要か?

はじめに

MetaTrader(MT4/MT5)の自動売買のEA(エキスパート・アドバイザー)を開発する際に、開発したEAのパフォーマンスを評価するテストには、「バックテスト」と「フォワードテスト」の2種類があります。

  • バックテストとは、過去の一定期間の取引レート(ヒストリカルデータ)を使って、EAを稼動させてシミュレーションをすることをいいます。一方
  • フォワードテストとは、実際の取引レートを使って、EAを稼働させてテストすることをいいます。使う口座には、リアル口座(本番口座)とデモ口座の2種類があります。

良好なバックテストの結果を宣伝する市販EAを買ってみて、いざ実運用すると、下記のようになることがありますよね。

上の例は極端ですが、多くのEAは、最適化をすることで多かれ少なかれ「過剰最適化(カーブフィッティング)」になりがちです。

EAを評価する際に、バックテストの結果に注目することが多いと思いますが、私は;

フォワードテストの方が、バックテストよりもはるかに重要

と思っています。
この記事では、なぜフォワードテストの方が、バックテストよりも重要であるかをまとめておきたいと思います。

フォワードテストの方が、バックテストよりもなぜ重要か

バックテストでは、スプレッド、スリッページ、約定力などが固定あるいは完全であることを前提にしていますが、フォワードテストでは、これらの変動による影響を受けます。また、サーバー時刻の24時をまたぐスプレッドの拡大を考慮していないと、バックテストの結果が良くなることがあります。これらの点で、フォワードテストで結果が悪くなるのは、当然です。

しかし、最も重要な点は、「バックテストは過去の相場を使っている」ことです。

EAのバックテストとして、過去10年間などの期間のテストをしているEAを見かけます。確かにフォワードテストで10年間やるのは不可能ですが、あまり意味がないと思います。

個人的意見ですが、2020年だけをとっても、コロナショックの乱高下の相場は、100年に1回くらいしか来ないテールリスクがたまたま来たとしたら、それを含む10年間のバックテストしてもあまり意味がない、と思います。

また、2020年は米国の大統領選挙がありました。大統領選の前はボラティリティが下がりましたが、バイデン政権下でまた新しい相場が始まっています。
このように、EAのパフォーマンスに影響する多くの要素が過去と未来の相場では異なる、というのが私の考え方です。

したがって、バックテストの結果を参考にした上で、フォワードテストを精緻にやって、その中で細かくロジックやパラメータを調整していく運用の方が現実的ではないかと思っています。

なお、過去のチャートの検証は重要です。過去検証を軽視しているわけではありません。

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