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ダイバージェンス解説(5)ヒドゥン・ダイバージェンスはなぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?

はじめに

今回は、ダイバージェンス解説の5回目です。一応最終回のつもりです。

ダイバージェンス解説(1)通常のダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスの違い
ダイバージェンスは、価格の動きとオシレータ系指標の動きが逆行する現象で、そのうちヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)はトレンド継続中の押し目買いや戻り売り、通常のダイバージェンスはトレンド反転を示唆しています。最も重要な点として、順張り的か逆張り的かの違いがあるので、環境認識によって両者を使い分けることが重要です。
ダイバージェンス解説(2)ダイバージェンスのダマシを回避する方法
ダイバージェンスのダマシを回避するためには、ダイバージェンスの発生だけを材料にエントリーせずに他の要素も勘案して、優位性の高いエントリータイミングであると判断したときのみ、エントリーします。たとえば、トレンドが強くて順張りの方が良いか、トレンドレスで逆張りの方が良いか、時間帯はどうか(今はアジア時間か、欧州の序盤か、など)、通貨強弱の状況はどうか、移動平均線との位置関係はどうか、他のオシレータの状況はどうかなど、自分の手法の複数要素を総合的に勘案します。
ダイバージェンス解説(3)ダイバージェンスに気付くのが遅れるのは何故でしょうか?
ダイバージェンスの発生に気付くのが遅れるのは、ダイバージェンスを予測して待っていないからだと思います。1時間足の場合は、「あと何時間くらい後に、ダイバージェンスが発生するかも」という感じで待つと良いと思います。1時間足が最も待ちやすいと思います。他のことをしながら待てますし、本業をしながらでも待てます。待つシナリオは複数あるほうが良いです。たとえば、通常ダイバージェンスが発生してトレンド転換するシナリオ、通常ダイバージェンスが発生してその後すぐにヒドゥン・ダイバージェンスが発生してトレンド継続するシナリオなどです。
ダイバージェンス解説(4)ダイバージェンスの発生でエントリーしたときの損切りの方法
ダイバージェンスの発生で優位性の高いエントリーと判断しても、やはりダマシに合って逆行するときはあります。読みが違った場合は、潔く認めて損切りします。損切りのラインは、前回高値・前回安値を超えたところです。損切りラインをこえれば、ダイバージェンス自体が否定され、すなわち自分の描いたシナリオが否定され、もとのトレンドに戻った可能性が高いと考えます。よって、それ以上ポジションは保有する意味はありません。建値決済や分割決済も有効です。

本稿では、ヒドゥン・ダイバージェンスは、なぜトレンドの継続のシグナルなんでしょうか?というテーマで書きたいと思います。

私は毎日のトレードにダイバージェンスを使っていて思うのですが、通常ダイバージェンスよりも、ヒドゥン・ダイバージェンスの方が、明らかに使いやすいです。理由は、トレンド継続中の順張り的な押し目買い・戻り売りのポイントだからです。

最初にヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)を提唱したカードウェル氏はすごいと思います。

でそもそも、ヒドゥン・ダイバージェンスは、なぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?

ヒドゥン・ダイバージェンスは、なぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?

たとえばRSIを例にすると、RSIの計算式は「直近の一定期間の、上昇幅と下落幅の比率」です。2つの異なる時点のRSIは、異なる時点の計算期間で算定されます。

上昇トレンド中のヒドゥン・ダイバージェンス(2つの安値)は、
前の安値時点のオシレータの計算式には含まれるが、後の安値時点のオシレータの計算式には(時間の経過によって)含まれなくなった上昇トレンド序盤の強い勢い」が影響しているはずです。

陳満咲杜さんは、著書「基本にして最強GMMA+RSI二刀流FX」の中で、以下のように記述されています。

リバーサル(=ヒドゥン・ダイバージェンス)は、いわばエンジンの回転数が一時的に落ちた状況といえます。
ただし、回転数の低下は低速ギアから高速ギアにギアチェンジする際の一時的な低下にすぎず、高速ギアにおいてエンジンが高回転に戻ることで為替レートそのものは元のトレンドをさらに加速させていくのです。

陳さんは、相場の勢いを示すオシレータの値を、エンジンの回転数にたとえておられます。
速度が上がっていく途中、低速ギアから高速ギアへのギアチェンジのたびに回転数はいったん下がり、アクセルを踏むとまた上がっていきます。しかし速度の上がり方よりも、回転数の上がり方は小さくなります。
最後に高速ギアの回転数が下がりはじめたところが、速度が最も高いポイントです。

ヒドゥン・ダイバージェンスの例えとして、とてもわかりやすいと思います。(自動車に詳しい方からは異論があるかもしれませんが。)


たくさんの人が参加している相場には、自動車と同じような慣性モーメントみたいなものが働いていて、

  • チャートが上昇しはじめると、相場はより少ないパワーの追加でも再度加速していくのが、ヒドゥン・ダイバージェンス
  • チャートが最高に上昇したところでは、相場のパワーは最高点ではなく少し弱いところの頂点になっているのが、通常のダイバージェンス

といったところでしょうか。

これで、5回のダイバージェンス解説をいったん終わりたいと思います。
(また書き足すかもしれませんが。)

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