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G10通貨の実効為替レートの分析(~2020年7月)

実効為替レートとは

為替レートには、相手通貨がある一般的な為替レートの他に、各通貨国の貿易相手国との貿易取引量で加重平均して算出する「実効為替レート(Effective Exchange Rate)」と呼ばれるものがあります。
実効為替レートは、各通貨国の対外競争力、各通貨の総合的な実力・価値を評価するための指標です。実効為替レートには、

  • インフレ(物価上昇)率を加味する前の「名目実効為替レート(Nominal effective exchange rate)
  • インフレ(物価上昇)率を加味した後の「実質実効為替レート(Real effective exchange rate)

の2つがあります。実質実効為替レートは、実際の物価変動まで勘案するため、通貨の実力をより正確に反映していると考えられています。したがって、この実質実効為替レートの方が一般的に注目されます。

実効為替レートのデータはどこで入手できる?

各国の実効為替レートのデータは、BIS(国際決済銀行:Bank for International Settlements)のWebサイトからダウンロードすることができます。

BISは、各国の中央銀行相互の決済を行い、通貨の価値と金融システムの安定を目的として各国中央銀行を支援する国際機関です。スイスのバーゼルに本部があります。

BISのWebサイトの中の、実効為替レートのページは、以下の通りです↓。

Effective exchange rate indices
https://www.bis.org/statistics/eer.htm


今回の分析では、上の赤矢印「Monthly data: Narrow indices」のエクセルをダウンロードします。

「Narrow indices」は主要国のみのデータで、「Broad Indices」は発展途上国を含めた幅広い国々に関するデータです。

主要通貨国の実効為替レート

上記BISのデータをもとに、主要通貨国の実効為替レートをまとめたものが以下のチャートです。
各通貨の実線が実質実効為替レート、点線が名目実効為替レートです。
(2010年の月次平均を100としています。最新のデータは、2020年7月です。

日本円は、アベノミクスの金融緩和政策がスタートした2013年から大きく下落しています。
ECBがマイナス金利を導入したのが2014年6月、量的金融緩和の開始が2015年1月です。
ポンドは、EU離脱の国民投票が実施された2016年6月の前後をはさんで大きく下落しています。
スイスフランショックが起きたのは、2015年1月15日です。

米ドルの実効為替レートは、コロナショックの後は下落基調ですが、依然として最強通貨です。

ポンドは、EU離脱の国民投票より以前は、かなり強い通貨であったことがわかりますね。

なお、英国のBank of England や、欧州のECBのように、独自に実効為替レートを算出しているケースもあります。

↓なお別の記事「G10通貨の強弱分析」と比較していただければと思います。

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