本日注目のダイバージェンス
おはようございます。
先週金曜の雇用統計は、特に失業率が予想を大きく超えて改善しました。ユーロドルは、一時1.178まで下落しましたが、その後急速に買い戻され1.1838で今週の取引を終えています。リスク通貨のポンドドル、オージードルも、それぞれ1.318、0.722近辺まで下落後、1.328、0.728とほぼ行ってこいで米国市場を終えています。
先週は、火曜日からドル買い戻しが続いたので整理しますと、火曜日の欧州市場まではドルは弱含みで米国市場序盤に一時1.20台を付けましたが、その後の米国市場から一転、買い戻しが強まり、
- ユーロロングの過剰な積み上がりへの懸念
- 1.20台の達成感
- レーンECB専務理事のユーロ高牽制発言
- 好調な米国ISM指数
によって利益確定売りに押され、1.1901あたりまで100pips程度一気に下落しました。水曜はそこから80pips下げ、木曜はさらにそこから30pips、3日間で210pips程度下げた後、木曜と金曜はほぼ行ってこいでした。木曜の欧州時間には、比較的優位性が高い強気の通常ダイバージェンスが発生しました。金曜は、好調な雇用統計を受けて前日に引き続き1.17台を試しましたが、前日に引き続き1.18台に押し戻されました。
ユーロドルは、ほぼ調整が終了したように見えます。赤い水平線は1.18です。ユーロドルの押し目買いスタンスは変わりません。オージー、ポンドは引き続き米株次第ですね。米株の先週の下落状況は別記事をご参照ください。
EURUSD H1
本日の環境認識
昨日の通貨強弱
昨夜の米国市場
ダウ: 28,133 (-159, -0.56%)
S&P500: 3,426 (-0.81%)
ナスダック: 11,313 (-1.27%)
WTI原油先物: 39.50↓
VIX指数: 30.75↓
米10年国債利回り: 0.721↑
金先物: 1,940↑
本日のアジア市場
日経平均: 23,205近辺(-260)
米国ダウ先物:28,129近辺(-4 ダウ比)
本日の注目経済指標
本日は重要な経済指標発表はありません。
本日は米国が休日(レイバーデー)です。
9月10日(木)ECB金融政策発表
解説
- 昨日の米国株は続落、ダウは一時500ドル超、ナスダックは一時5%超の下落となりました。ハイテク株の調整が前日に引き続き強まりましたが、米国市場後半は連休を控えて買い戻されました。
- 米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)は+137万人、失業率は8.4%まで急低下し、労働市場の回復が持続していることが示されました。
- ドルは、米株下落に伴うリスク回避のドル買い・円買いと、好調な雇用統計を受けて、買われましたが、その後米株の下げ幅縮小・連休を控えて、急速に上げ幅を縮小しました。
- ユーロドルは、一時1.178まで下落しましたが、その後急速に買い戻され1.838で今週の取引を終えています。
- リスク通貨のポンドドル、オージードルは、それぞれ1.318、0.722近辺まで下落後、1.328、0.728とほぼ行ってこいで米国市場を終えています。
- ドル円は一時106.5近辺まで上昇後、106.24とほぼ行ってこいで米国市場を終えています。
- 米10年債利回りは、堅調な雇用統計を受けて、0.721%まで上昇しました。