G10通貨の強弱分析(2020年年初来・2020年11月単月)
10月単月で相対的に最も強い通貨は、円でした。ポンドは、EUとの通商交渉のヘッドラインで振幅が大きかったものの、結局前月末比プラスで終えています。一方、前月末比の下落が顕著だったのは、リスク通貨の典型の豪ドルです。10月の中旬~下旬は、米国株の下落、大統領選の結果待ち、米国追加経済対策の与野党協議難航、米国・欧州のウイルス感染再拡大に伴い、リスクオフ優勢の展開になったことと、加えてRBAが利下げの再開を示唆したことによります。ユーロは、欧州でのウイルス感染再拡大や行動制限の再開などが嫌気され、月の下旬に失速が顕著になりました。