ダイバージェンス解説目次
- ダイバージェンス解説(1)通常のダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスの違い
- ダイバージェンス解説(2)ダイバージェンスのダマシを回避する方法
- ダイバージェンス解説(3)ダイバージェンスに気付くのが遅れるのは何故でしょうか?
- ダイバージェンス解説(4)ダイバージェンスの発生でエントリーしたときの損切りの方法(本記事)
- ダイバージェンス解説(5)ヒドゥン・ダイバージェンスはなぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?
はじめに
今回は、ダイバージェンス解説の4回目です。
これまでの記事で、優位性の高いエントリーや、ダイバージェンスに乗り遅れない方法などを書いてきました。
しかし、それではやはりダマシに合って逆行するときはあります。
優位性は確率なので、逆行することは必ずあります。
その場合の基本は、必ず損切りします。読みが違った場合は、潔く認めて損切りして、次のエントリーのチャンスを待ちましょう。
ダイバージェンスの出現でエントリーしたときの損切りの方法
以下のチャートは、通常のダイバージェンスの出現で、トレンドの転換を狙ったショート(売り)エントリーの例です。
ダイバージェンスの出現を確認後、次の足が包み足の大陰線になりました。そこで、その次の足の始値(青矢印)でショート(売り)エントリーしたとします。
この例では、エントリーの水準のあたりがちょうどレジスタンスラインとなって4本の足が経過したあと、うまく順行して利益が伸びています。
しかし、ここでもし利益確定をしなかった場合は、この例では残念ながら逆行が始まり、含み損の状態が始まります。
このケースでは最初に利益が乗っていたので、損切りは悔しいですね!
それでも、損切りをするべき時は、機械的に損切りしましょう。
ここで、どこまで粘ればよいでしょうか?
このケースの損切りのラインは、前回高値を超えたところです。(赤い点線のライン)です。
ダマシもあるので、数Pipsだけ前回高値より上に、逆指値のストップを置けばよいでしょう。
この損切りラインをこえれば、ダイバージェンス自体が否定され、すなわち自分の描いたシナリオが否定された可能性が高いと考えます。よって、それ以上ポジションは保有する意味はありません。
なお上のケースでは、エントリー後にいったん利が乗っています。この時点で、ストップロスをエントリーの水準(建値)まで上げておくと、逆行しても建値決済(損益はゼロ)となります。普段から、ある程度の利が乗ったところで、ストップを建値に移動させる習慣をつけると良いと思います。
また、同様に、ある程度の利が乗ったところで、エントリーしたロットの内の一定割合を決済していく分割決済の方法も考えられます。
ダイバージェンス解説目次
- ダイバージェンス解説(1)通常のダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスの違い
- ダイバージェンス解説(2)ダイバージェンスのダマシを回避する方法
- ダイバージェンス解説(3)ダイバージェンスに気付くのが遅れるのは何故でしょうか?
- ダイバージェンス解説(4)ダイバージェンスの発生でエントリーしたときの損切りの方法(本記事)
- ダイバージェンス解説(5)ヒドゥン・ダイバージェンスはなぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?