「SuperTrend」インジケータとは?
SuperTrendインジケータは、下のチャートのように、上昇トレンドではチャートの下側(ロウワーライン)、下降トレンドではチャートの上側(アッパーライン)に、一部平行線を含む階段状のラインを描画するものです。ラインを割るとトレンド転換となり、また両ラインはトレーリングストップや損切ラインなどに使えます。
作者は、フランス人のOlivier Seban氏です。ご本人によるチュートリアルはこちらです。
Superなトレンドというだけあって、トレンドがわかりやすくなりますね。
「SuperTrend」インジケータのラインは何を意味している?
「SuperTrend」インジケータの計算式は、意外とシンプルです。
アッパーライン = 平均値 + (乗数 × ATR)
ロウワーライン = 平均値 – (乗数 × ATR)
ロウワーライン = 平均値 – (乗数 × ATR)
平均値 =(高値+安値)/2
ATRのデフォルト期間は、10を使用します。
乗数は、最小値2~最大値3が使用されます。(3で設定しているケースが多いと思います。)
なお、アッパーラインは下降するのみで、途中でいったん上昇することはありません。同様に、ロウワーラインは上昇するのみで、途中で下降することはありません。つまり、アッパーラインで値が上昇した場合や、ロウワーラインで値が下降した場合は、一つ前の足の値が適用されます。
ラインがときどき平行線になっているのは、このためです。
ATRの解説は、以下の別記事をご参照ください。
ATR (Average True Range) 解説:ATRはどんなEAにも使える優れもの
ATRは「最大の値幅の平均値」を意味するテクニカル指標で、変動率・ボラティリティの尺度となります。ATRは、ボラティリティの環境認識に使用したり、利益確定・損切りの値幅を決めるときに利用されます。