Woodies CCI解説目次
はじめに
Woodles CCI 公式解説書では、トレンド方向に向かってエントリーする「トレンドフォロー」として4手法、トレンドとは逆の方向に向けてエントリーする「カウンタートレンド」として6手法が紹介されています。全部で10個の手法を順に紹介していきます。
まずは前半として、トレンドフォローの4手法を紹介します。
ZLR手法(ゼロライン・リジェクト)とは
まず最初の手法は、「ZLR手法(Zero Line Reject、ゼロライン・リジェクト)」という手法です。
ZLR手法は、CCIラインがトレンドとは逆のゼロライン方向にいったん戻り、あるいはそのままゼロラインをクロスした後、元のトレンド方向に戻るタイミングを狙う手法です。
「リジェクト」とは、ゼロライン付近で「反発」して元のトレンドに戻る、のような意味です。
ZLR手法の実例(上昇トレンド)
下図は、上昇トレンドにおけるZLR手法の実例です。
バーが青色に変わり上昇トレンドが確立した後、TCCIラインとCCIラインがいったん0ラインにむけて戻る動きが見られます。
TCCIはゼロラインを下まわり、マイナス100を超えた後に反発、CCIも反発したタイミング(赤の垂直線の時点)がエントリーポイントです。
チャートとCCIの動きを見比べれて頂ければと思います。トレンドの途中における「押し目買い」のポイントですね。一発目に紹介されるだけあって、わかりやすい手法です。
以降の回でも解説しますが、このZLR手法は単独で使うだけでなく、他の手法と一緒に使う手法でもあります。
もう一つ、上昇トレンドのケースを紹介します。
これも、上昇トレンドのケースです。赤の垂直線がエントリーポイントです。
このケースでは、TCCIラインだけでなく、CCIラインもいったん0ラインを下回ったあとに、上昇トレンドに戻っています。これも綺麗な押し目買いになっています。
Woddies CCI公式解説書では、このようにTCCIラインだけでなくCCIラインも0ラインをクロスしないと、「真のリジェクト」ではない(” It really hasn’t rejected it until it crosses back over.”)、とされています。
なお、このケースでは、TCCIラインがCCIラインよりも先に0ラインより下で反転しており、TCCIラインはCCIラインを先導するシグナルとして機能していることがわかります。
ZLR手法の実例(下降トレンド)
同様に下降トレンドのケース(戻り売り)を掲載しておきます。赤の垂直線がエントリーポイントです。
ところで、FXトレーダーの皆さんは、上のチャートのような綺麗なトレンドは、そんなに多く発生しないことをご存じですよね。したがって「ZLR手法は結構ダマシが多いのでは?」と思われると思います。
実はWoddies CCI手法では、このZLR手法が失敗した場合、言い換えるとトレンドが元に戻らずにそのままトレンド転換した場合に使う「Famir(ファミア)手法」という手法もあります。ファミア手法については、別の回で紹介します。
CCIは、感応度がとても速いことが最大の強みです。一方で弱みは、(コインの表と裏ですが)ダマシが多いことです。よってCCIを使う上でのポイントは、「どうやってダマシを回避するか」です。
なお公式解説書では、足の確定を待たずに「足の確定の20秒前からエントリー可能」とされています。
手仕舞いのタイミングについては、別の回で説明していきます。