はじめに
フィボナッチの応用であるハーモニックパターンには、多くの種類があるので、覚えるのが大変ですね。

単純に、ガートレーはこんなパターン、バットはこんなパターン・・・・という感じでは、なかなか覚えられないと思いますね。
他のいろいろなサイトで、いろいろな覚え方が紹介されています。
当サイトでも、独自の覚え方を紹介したいと思います。
ハーモニックパターンの覚え方
XAに対するBの リトレースメント | XAに対するDの リトレースメント | CがAを超えるか | XCに対するDの リトレースメント | パターン名 |
![]() | ![]() | ![]() | ||
0.382 | 1.13 | - | - | オルト・バット |
0.382 < and <0.5 | 0.886 | - | - | バット |
0.382 < and <0.618 | 1.618 | - | - | クラブ |
- | CがAを超える | 0.786 | サイファー | |
- | CがAを超える | 1.272 | ネンスター | |
0.618 | 0.786 | - | - | ガートレー |
0.786 | 1.272 | - | - | バタフライ |
0.886 | 1.618 | - | - | ディープ・クラブ |
定義なし | 0.886,1.13, 1.618 BCに対するDのプロジェクション | CがAを超える | - | シャーク |
上の表は、一番左の列の「 XAに対するBのリトレースメント」の順に、上から下に並べています。
まず「Bがどこで止まるか」で候補のパターンが決まって、そこからこの表の右にいくごとにパターンが決まっていく、という表です。

ハーモニックパターンを全くご存じでない方は、まず各ハーモニックパターンの形を知ってからこの表を見ると、わかりやすくなります。
ハーモニックパターンは、定義を「厳密に解釈する人」と「ゆるく解釈する人」で使い方が変わります。厳密に解釈する人にとっては、頻繁には出現しないハーモニックパターンが多いです(ハーモニックパターンは複数のフィボナッチが組み合わさっているので、正確になればなるほど頻度は少なくなります。)。一方、定義をゆるく解釈する人にとっては、結構頻繁に出現します。正解はなくて、「貴方次第」です。

たとえば有名なガートレー・パターンのように、「XAに対するBのリトレースメント」と「XAに対するDのリトレースメント」の両方の数字が決め打ちで幅がない場合は、そう頻繁には出現しないです。しかし、「XAに対するDのリトレースメント」の0.786だけを見れば、(サイファーも同様に)頻繁に出てきます。

ハーモニックパターンをゆるく解釈しても、他のレジスタンスラインやサポートラインやピボット等と併用すれば、それはそれでOKだと思います。上の表のすべての数字(0.5以外)はフィボナッチの数字ですので、単純にこれらの数字のところで反転の可能性を意識するのはありだと思います。

0.786は0.618の平方根、0.886は0.786の平方根、1.272は1.618の平方根、1.13は1.272の平方根です。