Woodies CCI解説(2)ZLR手法(ゼロライン・リジェクト)
ダイバージェンス
一目均衡表とダイバージェンスの手法(1)概要
このシリーズでは、一目均衡表の「雲」に焦点をあてて、他のインジケータとの併用、特にオシレーター系インジケータのダイバージェンス(通常のダイバージェンスおよびヒドゥンダイバージェンス)との併用をまとめていきます。
ダイバージェンス解説(5)ヒドゥン・ダイバージェンスはなぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?
上昇トレンド中のヒドゥン・ダイバージェンス(2つの安値)には、「前の安値時点のオシレータの計算式には含まれるが、後の安値時点のオシレータの計算式には(時間の経過によって)含まれなくなった上昇トレンド序盤の強い勢い」が影響しているはずです。陳満咲杜氏は、著書内でリバーサル(=ヒドゥン・ダイバージェンス)は、いわばエンジンの回転数が一時的に落ちた状況といえます。回転数の低下は低速ギアから高速ギアにギアチェンジする際の一時的な低下にすぎず、高速ギアにおいてエンジンが高回転に戻ることで為替レートそのものは元のトレンドをさらに加速させていくのです、と書かれています。チャートが上昇しはじめると、相場はより弱いパワーの追加でも再度加速していくのが、ヒドゥン・ダイバージェンスです。
ダイバージェンス解説(4)ダイバージェンスの発生でエントリーしたときの損切りの方法
ダイバージェンスの発生で優位性の高いエントリーと判断しても、やはりダマシに合って逆行するときはあります。読みが違った場合は、潔く認めて損切りします。損切りのラインは、前回高値・前回安値を超えたところです。損切りラインをこえれば、ダイバージェンス自体が否定され、すなわち自分の描いたシナリオが否定され、もとのトレンドに戻った可能性が高いと考えます。よって、それ以上ポジションは保有する意味はありません。建値決済や分割決済も有効です。
ダイバージェンス解説(3)ダイバージェンスに気付くのが遅れるのは何故でしょうか?
ダイバージェンスの発生に気付くのが遅れるのは、ダイバージェンスを予測して待っていないからだと思います。1時間足の場合は、「あと何時間くらい後に、ダイバージェンスが発生するかも」という感じで待つと良いと思います。1時間足が最も待ちやすいと思います。他のことをしながら待てますし、本業をしながらでも待てます。待つシナリオは複数あるほうが良いです。たとえば、通常ダイバージェンスが発生してトレンド転換するシナリオ、通常ダイバージェンスが発生してその後すぐにヒドゥン・ダイバージェンスが発生してトレンド継続するシナリオなどです。
ダイバージェンス解説(2)ダイバージェンスのダマシを回避する方法
ダイバージェンスのダマシを回避するためには、ダイバージェンスの発生だけを材料にエントリーせずに他の要素も勘案して、優位性の高いエントリータイミングであると判断したときのみ、エントリーします。たとえば、トレンドが強くて順張りの方が良いか、トレンドレスで逆張りの方が良いか、時間帯はどうか(今はアジア時間か、欧州の序盤か、など)、通貨強弱の状況はどうか、移動平均線との位置関係はどうか、他のオシレータの状況はどうかなど、自分の手法の複数要素を総合的に勘案します。
ダイバージェンス解説(1)通常のダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスの違い
ダイバージェンスは、価格の動きとオシレータ系指標の動きが逆行する現象で、そのうちヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)はトレンド継続中の押し目買いや戻り売り、通常のダイバージェンスはトレンド反転を示唆しています。最も重要な点として、順張り的か逆張り的かの違いがあるので、環境認識によって両者を使い分けることが重要です。