アセアニア・ブラザーズ（AUDNZD）研究（１）オージーキウイの低い変動率を比較してみよう

アセアニア・ブラザーズとは

アセアニア・ブラザーズとは、オセアニア地域の先進国であるオーストラリアとニュージーランドの通貨ペア「AUD/NZD」（オーストラリアドル／ニュージーランドドル）の略称ですね。通称は「オージーキウイ」です。

両国はオセアニア地域で隣接する先進国で、経済的・社会的に関係が深いため、オージーキウイは、他の通貨ペアとはかなり異なる動きをすることで知られています。

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まずは月足チャートで長期の推移をみてみよう

まず、2000年以降の月足チャートで、オージーキウイの長期的な動きをみてみましょう。

（クリックで拡大できます。）
2000年以降の最高値は1.3796、最安値は0.9996。変動幅は0.3800（3,800pips）、変動率は38.0%です。
過去5年の最高値は1.1290、最安値は0.9996。変動幅は0.1294（1,294pips）、変動率は12.9%です。

オージーキウイが昨年3月のコロナショックで付けた「0.9996」は、歴史的な安値となっています（ブローカーによって数pipsの差異があります）。
このときは強烈なリスクオフ相場で、代表的なリスク通貨である豪ドルが急落しましたが、オージーとキウイが瞬間的に等価（「パリティ」とよびます）となったところで、オージーキウイは反転しました。

次に主要な通貨ペアの変動率を、オージーキウイの変動率と比較してみましょう。

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通貨ペアの変動率を比較してみよう

以下の表は、20000年以降の、主要通貨ペアの変動率を、オージーキウイの変動率と比較したものです。

以上から、オージーキウイで特に注目すべきは、他の通貨ペアとくらべて極端に変動率が低く、特に直近の約5年間は長期のレンジ相場を形成していることがわかります。

なお上の表では、オージーやキウイは、対ドルの変動率でみた場合は他の主要通貨ペアより大きく変動しています。つまり、オージーとキウイは連動して同じ方向に動く性質があることがわかります。

それでは次の記事から、オージーキウイを様々な角度から分析していきたいと思います。

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