はじめに
このシリーズでは、Woodies CCIと一目均衡表(特に雲)を組み合わせた手法について、個々のケースを見ていきたいと思います。なお、Woodies CCIと一目均衡表(雲)の他に、DMA(Displaced Moving Average:ずらした移動平均線)と長期EMA(480期間)も使用しています。
Woodiws CCI解説シリーズはこちらです。
Woodies CCI解説(1)概要
「Woodiles CCI」は、期間の異なる2本のCCIをベースにしたユニークなトレード手法で、Ken Wood氏によって考案されました。海外で大流行した有名な手法で、いろいろな派生のシステムがあります。本稿では、Woodies CCIを構成するパーツの内容と、トレンドの判定方法について説明します。
一目均衡表とダイバージェンスの手法解説シリーズは、こちらです。
一目均衡表とダイバージェンスの手法(1)概要
このシリーズでは、一目均衡表の「雲」に焦点をあてて、他のインジケータとの併用、特にオシレーター系インジケータのダイバージェンス(通常のダイバージェンスおよびヒドゥンダイバージェンス)との併用をまとめていきます。
一目均衡表とDMAの複合手法の解説シリーズは、こちらです。
一目均衡表とDMAの複合手法(1)概要
今回から、DMA(Displaced Moving Average:ずらした移動平均線)と一目均衡表を組み合わせた手法について、検討してみたいと思います。DAMと一目均衡表(先行スパンと雲)の共通点は、「値動きよりも先行しており、将来の予測に使える」点です。現在の値動きに振り回されることなく、将来「こうなったら、こうトレードしよう」というプランをたてて、じっくりトレードをする癖をつけるのに良い組みあわせだと思います。
Woodies CCIと一目均衡表の手法(1)雲を背にしてZLR・RD連発
上のチャートは、ある日のユーロドルの1時間足です。
- 日本時間の午前6時頃、一目均衡表(雲)、3X3DMA、25X5DMAが下方向にエクスパンション(当サイトでは、これも「パーフェクトオーダー」と呼んでいます。)が始まりました。
- 午前8時頃に480EMA(≒日足20日移動平均線)を下抜きました。
- 480EMAに向けていったんリターンムーブの後、同日の午後5時頃に480EMAがレジスタンスになって再び3X3DMAを明確に下抜けました。ここでWoodies CCIは明確なZRLが出現したため、ショートエントリーを検討できると思います。(矢印A)
- その後米国市場終盤に買い戻し優勢となったのち、翌日の東京市場の正午ごろにヒドゥンダイバージェンスが出現しました。同時に25X5DMAにタッチしています(矢印B)。今後、もし25X5DMAを上抜けしても、一目均衡表の厚い雲が抵抗帯となりそうです。
- その後ロンドン市場に入って日本時間午後5時ごろに再下落が始まりました(矢印C)。Woodies CCIはRDが成立したので、ゼロライン下抜け近辺で、ショートエントリーを検討できると思います。
その4日後、チャートは以下のようになりました。