4時間足ゆったりトレード手法総まとめ:目次
(1)4時間足トレードのメリット・デメリット
(2)基本手法:4時間足+ダウ理論+水平線
はじめに
この特集では、「4時間足」のチャートをメインにしたトレード手法について、総まとめをしてみたいと思います。

いろいろな手法を試した結果、結局、「4時間足でダウ理論と水平線」といったシンプルな手法に辿りつく方が多いのではないでしょうか。
まずこの記事では、4時間足トレードのメリット・デメリットを挙げてみたいと思います。
4時間足トレードのメリット
値動きに翻弄されなくなる
1分足や5分足などの短い時間足でトレードする場合、(特にトレード初心者の方は)細かい値動きに翻弄されて、結果的に天井で買ってしまったり、大底で売ってしまうことがあります。

4時間足チャートでは、細かい値動きは無視して、大きな値動きを俯瞰しながらゆったりと落ち着いたトレードができます。
マルチタイムフレームをそれほど分析しなくてすむ
5分足や15分足など短い時間足のトレードでは、より長い時間足のチャートの方向性も同時に分析する「マルチタイムフレーム」の分析がとても重要ですが、4時間足メインのトレードでは、ごく超い時間のチャートは無視してトレードできます。

4時間足チャートと組み合わせる場合は、1時間足チャートだけで十分、という方が多いのではないでしょうか。
スマホだけでトレードできる
上のマルチタイムフレームの件とも関係がありますが、4時間足メインのトレードでは、チェックするチャートの数やインジケータが少なくて済むので、スマホの小さい画面でも(慣れれば)十分にトレードが可能です。
ダマシが少なく、チャートポイントが有効に効きやすい
時間軸が長くなればなるほど、その時間軸での重要な高値・安値や、サポレジのラインは多くの市場参加者に意識されますので、ダマシが少なく、結果的にチャートポイントが有効に効きやすくなります。
損小利大のトレードができる
4時間足メインのトレードの場合、手法や通貨ペアによりますが、「利確は100pips以上、損切りは30pips程度」が多いのではないかと思います。

この場合、リスクリワードは3倍以上ですので、勝率が5割程度でも資金は増えていきますね。
ライフスタイルとして無理がなく、健康的で、長く継続できる
個人的に、4時間足トレードの最大のメリットはこれだと思います。
たとえば短い時間足で、チャートに張り付いてハイレバレッジでトレードするのは、心身に大きな負荷がかかりますので、1年、2年、3年と長く続けることはとても難しいと思います。

短い時間足でトレードする場合、相場のボラティリティが大きくなる欧州市場や米国市場がメインになります。必然的に夜の時間帯にトレードに集中することになります。
一方、4時間足メインのトレードでは、1日数回のチャートチェックですむので、チャートを見る時間を節約できます。その結果トレードと、本業や他の作業を余裕をもって両立することができます。

昼間に本業を持っている方や子育て中の方だけでなく、フリーランスの方でも貴方のメインの収入源(プログラミング、執筆、Webデザインなど)とトレードの両方を、余裕をもって両立できますね。
複数の収入源があれば、結果的にトレードにも良い影響を与えます。

コロナが終息したら、「海外を旅しながら、フリーランスの仕事もネット上でやりつつ、4時間足でFXトレードする」というのも良いですね!
多くの通貨ペアをトレード対象にできる
短い時間足でトレードする場合は、常時監視するスタイルであるために、特定の少ない通貨ペアに絞ってトレードする方が現実的と思います。一方4時間足メインのゆったりトレードでは、時間的に余裕があるので、多くの通貨ペアを同時に監視することが可能です。

後述しますが、取引頻度が少なくなることが4時間足トレードのデメリットですが、多くの通貨ペアをトレード対象にすることで、このデメリットを解消することができます。
ファンダメンタル分析を加えることができる
4時間足メインのトレードではファンダメンタル分析も有効です。世界の金融や経済について勉強することはとトレードに役立つだけでなく、一般常識として広い知見を得ることができます。

世界の主要国の金融政策、経済成長率、雇用統計・失業率、インフレ率、貿易収支、株式相場、政治、社会、歴史、事件などを勉強することは、トレード以前に一般教養として役立ちます。
4時間足トレードのデメリット
取引頻度が少なくなる
4時間足メインのトレードの最大のデメリットは、取引頻度が少なくなることです。ただし、トレードする通貨ペアを増やすことで、このデメリットは解消することが可能です。

メリットでもあげたように、ゆったりとトレードできる4時間足メインでは、多くの通貨ペアを同時に監視することが時間的に可能ですね。
ハイレバトレードには向かない
4時間足メインのトレードでは多少逆行してもポジションを保持しますし、損切り幅も相対的に大きくなるので、ハイレバレッジのトレードに向きません。

これは、証拠金の大きさ次第ですね。
マイナスのスワップ金利負担が大きいことがある
通貨ペアと買い売りの方向次第で、かつブローカーによっても差がありますが、ケースによってはマイナススワップが大きいことがあります。その場合は、数日から1週間以上ポジションを保持するときは、このマイナススワップが負荷になります。

以上ご参考になれば幸いです。
次回から、具体的な4時間足トレードの手法をあげていきたいと思います。