ダイバージェンス解説目次
- ダイバージェンス解説(1)通常のダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスの違い
- ダイバージェンス解説(2)ダイバージェンスのダマシを回避する方法
- ダイバージェンス解説(3)ダイバージェンスに気付くのが遅れるのは何故でしょうか?(本記事)
- ダイバージェンス解説(4)ダイバージェンスの発生でエントリーしたときの損切りの方法
- ダイバージェンス解説(5)ヒドゥン・ダイバージェンスはなぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?
はじめに
今回は、ダイバージェンス解説の3回目です。
過去のチャートを見ていると、簡単にダイバージェンスを見つけることができます。しかし、現在進行中のチャートでは、ダイバージェンスの発生を認識するのは結構むずかしいと思いませんか?
ダイバージェンスに気がつくのが遅れてしまい、すでにチャートが絶好の反転ポイントや押し目・戻り目のポイントを過ぎて進んでしまった場合は、諦めるしかないですね。
なぜダイバージェンスに気付くのが遅れるのでしょうか?
ではそもそも、なぜダイバージェンスに気がつくのが遅れるのでしょうか?
これは私の経験からですが、「ダイバージェンスを予測して待っていないから」だと思います。
FXでは「待つこと」が重要、とよくいわれますよね。
待つことをテーマにしたFXの書籍もあります↓
ただし、チャートの前にすわってモニタを見つめて、ただ何となく待つのはNGです。
ずっとチャートを見つめるのが好きな方や、スキャルパーの方は別ですが・・。
通常のダイバージェンスでも、ヒドゥン・ダイバージェンスでも、ダイバージェンスの発生しそうなチャート形状やインジケータの形状を分析して、シナリオをたてます。
1時間足の場合は、「あと何時間くらい後に、ダイバージェンスが発生するかも」という感じで待つと良いと思います。たとえば「欧州時間の動意まで、足を5・6本待つ」という感じです。
これは、ダイバージェンスを使う手法に最も合う時間足は、「1時間足」と思う根拠の一つでもあります。1時間足が最も待ちやすいと思います。他のことをしながら待てますし、本業をしながらでも待てますね。
シナリオ通りいくこともあるし、いかないこともあります。シナリオは複数あるほうが良いです。たとえば、
- 通常ダイバージェンスが発生して、トレンド転換するシナリオ
- 通常ダイバージェンスが発生して、その後すぐにヒドゥン・ダイバージェンスが発生してトレンド継続するシナリオ
このように予測しておけば、シナリオ通りの値動きになった場合にタイミングよくエントリーすることができますし、複数のシナリオから外れたときも対応することができます。下のチャートは、上のシナリオ1、シナリオ2の例です。
また、順張りが有利か、逆張りか有利かの環境認識も重要です。
ヒドゥン・ダイバージェンスと通常のダイバージェンスは続いて発生することが多いです。環境認識によって、順張り有利と考えている状況では、通常ダイバージェンスの後のヒドゥン・ダイバージェンスの発生まで待ちます。逆にトレンドが弱い相場では、ヒドゥン・ダイバージェンスの後の通常ダイバージェンスの発生まで待ちます。
ぜひトライしてみてください。
ダイバージェンス解説目次
- ダイバージェンス解説(1)通常のダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスの違い
- ダイバージェンス解説(2)ダイバージェンスのダマシを回避する方法
- ダイバージェンス解説(3)ダイバージェンスに気付くのが遅れるのは何故でしょうか?(本記事)
- ダイバージェンス解説(4)ダイバージェンスの発生でエントリーしたときの損切りの方法
- ダイバージェンス解説(5)ヒドゥン・ダイバージェンスはなぜトレンド継続を示唆するのでしょうか?