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Pineスクリプト

Pine Script(Pineスクリプト)入門解説(2)plot関数

はじめに

plot関数の説明の後、前回作成したMACDインジケータについて、今回のplot関数の詳細設定を使うことで、MACDのヒストグラムを追加してみたいと思います。

plot関数の引数

前回説明しました通り、plot関数は指定された値をチャート上に描画する関数です。デフォルト値を省略できるために、前回はたくさんの引数を省略しました。

plot関数には、以下の通り、たくさんの引数があります。

引数内容
series描画するデータの対象(シリーズ)を指定します。この引数は必須項目です。
title描画するラインなどの名称(タイトル)を指定します。指定しないことも可能ですが、指定すると設定画面に表示されるため、複数の類似のライン等を表示するようなインジケーターの場合、設定すると使いやすくなります。
color描画するライン等の色を指定します。「color=color.red」といった指定や、「color=#ff001a」といった指定や、「color = close >= open ? color.green : color.red」(終値が初値より大きいか同じ場合は緑色で、それ以外の場合は赤)といった指定もできます。指定しないこと可能です。指定した後に設定画面で変更することも可能です。
(※なお2つのプロットの間を背景色で埋める「fill関数」を、後日、別記事でご説明します。)
linewidth描画するライン等の太さを1~4で指定します。デフォルトは「1」です。
style描画するライン等のスタイル(種類)を、「style = plot.style_・・・」という形式で下記の中から指定します。
plot.style_line(ラインチャート)
plot.style_stepline(ステップライン)
plot.style_histogram(ヒストグラム)
plot.style_cross(十字マーク)
plot.style_area(エリアチャート)
plot.style_columns(棒グラフ)
plot.style_circles(丸印)
選択しない場合は、デフォルトの「plot.style_line」(ラインチャート)が表示されます。
transp透明度を指定します。0(透明無しで完全に見える)から100(透明で見えない)までの範囲の数値で指定します。
trackprice「True」に設定すると、最新の値の水準に水平ラインを描画します。「true」か「false」で指定します。
デフォルトは「false」です。指定しない場合や、「false」で指定した場合は水平ラインは表示されません。
histbaseスタイルが「plot.style_histogram」「plot.style_columns」「plot.style_area style」の場合に、描画の開始点となる水準を数値で指定します。指定しない場合はデフォルトの0.0となります。
offset描画を左右にずらして表示する場合に指定します。デフォルトは0です。
joinスタイルが「plot.style_cross」 「plot.style_circles styles」の場合に、各描画をラインで結ぶかを指定します。デフォルトは「false」です。
editable設定画面での設定変更が可能かどうかを、「true」か「false」で指定します。デフォルトは「true」です。
show_last指定した場合、最後のバー(足)から指定した数だけのバー(足)を表示します。指定しない場合は、表示できるだけの本数を表示します。
display描画の表示・非表示を「display.none」「 display.all」で設定します。デフォルトは 表示「display.all」です。

各変数や関数の詳細は、以下のリファレンスで調べることができます。

Pine Script language reference manual
https://www.tradingview.com/pine-script-reference/v4/

サンプル2(MACDにヒストグラムを追加)

前回記事のサンプルで描画したMACDに対して、上記のPlot関数の詳細設定を利用して、ヒストグラム(MACDとシグナルの乖離幅)を追加させてみたいと思います。
前回のスクリプトは以下の通りです。

//@version=4
study(“MACD”)
fast = 12, slow = 26
fastMA = ema(close, fast)
slowMA = ema(close, slow)
macd = fastMA – slowMA
signal = sma(macd, 9)
plot(macd, color=color.blue)
plot(signal, color=color.orange)

前回記事で表示させたインジケータは、下記の通りです。

今回は、下記の通り、前回のスクリプトに追加します。

//@version=4
study(“MACD”)
fast = 12, slow = 26
fastMA = ema(close, fast)
slowMA = ema(close, slow)
macd = fastMA – slowMA
signal = sma(macd, 9)
plot(macd, color=color.blue)
plot(signal, color=color.orange)
hist = macd - signal
//以下が追加部分です。
plot(hist, style = plot.style_histogram, linewidth = 4, 
 color = macd >= signal ? color.green : color.red )
3項演算子
「A?B:C」の?と:を、「3項演算子」と言います。「AがtrueならB、falseならC」という条件分岐を意味します。
今回追加した上記plot関数の中の色設定に関する引数「color = macd >= signal ? color.green : color.red」という設定は;
「macd >= signal」の場合は、「color=color.green」(緑色)
「macd < signal」の場合は、「color=color.red」(赤色)
という意味です。

結果、今回表示させたインジケータは、以下の通りです。MACDのヒストグラムを追加することができました。

 

 
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