本日注目のダイバージェンス
EURUSD H1
EU首脳会議で数日延長されて議論されていたEU復興基金は、補助金の割合を少なくしてついに合意されました。ユーロドルは、欧州時間・米国時間序盤は「セルザファクト」のかたちとなりましたが、ダウの上昇に伴い急上昇して1.15(下のチャートの赤い水平線)を突破しました。
現在、22日の欧州時間です。弱気の通常ダイバージェンスを形成して、高値の1.154あたりから1.151あたりまで下落中です。もしすぐに戻ればポジションはそのままですが、これから数時間かけて強気のヒドゥン・ダイバージェンスが出現すれば、買い増したいと思います。達成感から1.15をいったん割る可能性があると思いますが、ユーロドルは長期トレンド転換したといえそうです。
今週のユーロのもう一つの大きな材料は、金曜日の製造業・非製造業PMI(独・ユーロ圏)です。景気先行指標の代表であるPMIのインパクトは毎回大きいです。
本日の環境認識
昨日の通貨強弱
昨夜の米国市場
ダウ:26,840 (+160, +0.60%)
S&P500:: 3,257 (+0.17%)
ナスダック: 10,680 (-0.81%)
WTI原油先物:41.51↑
VIX指数:25.01↑
米10年国債利回り:0.592↓
金先物:1,855↑
本日のアジア市場
日経平均: 22,750近辺(-132)
米国ダウ先物:26,680近辺(-40)
本日の注目経済指標
日本は木・金が祝日で、4連休です。
日本時間 22:15 (欧)ECBラガルド総裁会見
日本時間 23:00 (米)中古住宅販売件数
23日(木)
海の日祝日のため東京市場は休場
(米)米新規失業保険申請件数(18日までの週)
24日(金)
スポーツの日祝日のため東京市場は休場
(独)製造業PMI速報値
(EU)製造業PMI速報値
(米)新築住宅販売件数
解説
- EU首脳会議は延長で合計5日間に及んだ末、新型コロナウイルスで打撃を受けた経済の立て直しに向けた7500億ユーロ規模の復興基金案がついに合意されました。これを受けて、米国時間序盤にセルザファクトで一時1.1425ドル付近まで下押しししましたが、ダウ平均が340ドル超上昇したことでリスク・オンのドル売りが優勢となり、これまでのレジスタンス(3月9日の高値1.1495ドルや節目の1.1500ドル)を上抜けると、断続的にストップロスを巻き込んで、一時1.1540ドルと2019年1月以来約1年半ぶりの高値を更新しました。
- 米国10年債利回りがは0.592%前後まで低下しました。
- 米株はダウ平均は続伸、ナスダックは反落しました。EU首脳会議の合意が、米国の追加経済対策への期待感を高めました。
- 豪ドルが終日堅調推移しました。
- 22日の欧州時間、欧州株が下げています。