本日注目のダイバージェンス
おはようございます。昨晩は上下に大きく振れましたね。
ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長は、金融政策の枠組み見直しについて、平均2%のインフレ目標とし、景気低迷期には2%超に上昇してもしばらく容認、金融政策をインフレから雇用重視にシフトして景気に配慮する意向を示しました。ただ「平均2%のインフレ目標」は既に市場に織り込まれていて目新しい材料ではなく、材料出尽くし感と月末が近いことから、為替は大きく上下動しました。
パウエル議長の講演直後は低金利長期化の見方によりドル売り、その後長期金利の上昇と共にドルは急速に買い戻されました。しかし基本的にドルを積極的に買う材料ではなく、ドルは再び売られました。ユーロドルは一時1.19台を付けた後に、1.17台まで急速に下落、その後1.183台まで買い戻されました。講演後の米国市場ではリスクオンで円が独歩安の展開となり(通貨強弱をご参照)、オージー円は77.4台まで上昇しています。
パウエル議長の講演直後は米長期金利は下げたものの、その後に材料出尽くしから上昇(債券は売られ)、現在0.785%まで急上昇しています。
ということですね・・。
世界で最も流動性のあるユーロドルでさえ、地震計のような上下動のチャートになっています↓。目先は長期金利の動きに振られる展開、ただし長期的なドル安目線は変わりません。欧州の第2波感染拡大も気になります。現在ポジションはありません。
EURUSD H1
オージー円が重要な節目を超えたので、日足チャートを載せておきます。
AUDJPY D1
本日の環境認識
昨日の通貨強弱
昨夜の米国市場
ダウ: 28,492 (+160, +0.57%)
S&P500: 3,484(+0.17%)
ナスダック: 11,625 (-0.34%)
WTI原油先物: 42.91↓
VIX指数: 24.47↑
米10年国債利回り: 0.785↑
金先物: 1,934↓
本日のアジア市場
日経平均: 23,265近辺(+55)
米国ダウ先物:28,530近辺(+59)
本日の注目経済指標
日本時間 09:30(米)トランプ大統領指名受諾演説
日本時間 17:00(日)安部首相会見
日本時間 21:30(米)個人所得・個人支出
日本時間 22:05(英)ベイリーBOE総裁発言(ジャクソンホール会合)
日本時間 23:10(米)ミシガン大消費者信頼感指数
解説
- 昨日の米国株は、ダウ平均・S&P500は続伸、ナスダックは反落しました。
- ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長は、金融政策の枠組み見直しについて、平均2%のインフレ目標とし、景気低迷期には2%超に上昇してもしばらく容認、金融政策をインフレから雇用重視にシフトして景気に配慮する意向を示しました。
- パウエル議長の講演による低金利長期化の見方により、米長期金利は下げたものの、その後に材料出尽くしから上昇(債券は売られ)、現在0.785%まで急上昇しています。
- パウエル議長の講演直後はドル売り、その後長期金利の上昇と共にドルは急速に買い戻されました。しかし基本的にドルを積極的に買う材料ではなく、再度ドルは売られました。ユーロドルは一時1.19台を付けた後に、1.17台まで急速に下落、その後1.183台まで買い戻されました。
- 「平均2%のインフレ目標」は既に市場に織り込まれていたことによる材料出尽くし感、まだ月末が近いことから為替は大きく上下動しました。
- 講演後はリスクオンで円が独歩安の展開となり、オージー円は77.4台まで上昇しています。
- 金先物も大きな上下動の後に1930近辺で推移しています。